vHIT96da はiPhoneで動くvHITアプリです。iPhoneを固定する装具が必要ですが、その作り方はこのページの下の方に書いています。
軽量のiPod-touch(第7世代), iPhoneSE(第1世代), iPhone12miniで上手く記録できています。
1) iPhoneをゴーグルで顔面に固定してアプリを起動したところです。画面の右下のカメラボタンを押すと、カメラが起動します。
2) 中央下のスタートボタンを押すと録画開始します。
3) 録画中の画面ですが、最初にキャリブレーションのために前方1点を固視して頭を何回か左右にある程度早く動かします。その後vHIT検査をします。録画と並行してモーションセンサーのデータも記録しています。撮影が終わったら、中央下の大きなストップボタンを押します。
4) 撮影した動画の第一フレームが表示されています。LED照明の角膜上の反射点に緑枠を合わせて、アプリに解析する部位を教えます。左上枠に緑枠部分が拡大表示されています。その表示のように、反射点の1/4程度を枠に収めるとうまく解析できます。解析ボタンを押します。
5) 眼球動画とiPhoneのモーションセンサーのデータから、このようにvHIT波形を表示します。この結果の画像は名前を付けて保存することが出来ますし、メールで送信することも出来ます。
左動画は、vHIT検査の録画が終了したスクリーンショット動画です。下右の黄色のボタンで動画を再生していますが、LED照明虚像がちゃんと黒目部分に収まっています。LED照明虚像が黒目部分から外れると解析できませんので、黒目部分にLED照明虚像が収まるようにvHITを行ってください。
LED照明虚像に緑枠を合わせて解析ボタンを押しますが、動画に示すようにLED照明虚像を緑枠の中心ではなくて、虚像の一部(1/4程度)を緑枠に合わせると上手く解析出来ます。
解析中は、下波形表示部に頭と目の速度がそれぞれ黒色、赤色で示され、上波形表示部にvHIT波形が表示されます。
解析が終わったところで、表示の調整をします。青のスライドバーでキャリブレーションのために左右に頭を振っている波形のところに合わせます。下の波形表示部の左1/3を上下に指でなでると眼波形の高さを調整できます。右1/3では頭部波形を調整できます。下波形表示部を左右に指でなでると頭の波形を動かせます。以上の操作で、下波形表示部のキャリブレーション時の目と頭の波形を合わせて、最後に下波形表示部の中央1/3を指で上下へなでて目と頭の高さの両方を同時に変更し、vHIT波形の高さを調整します。
上波形表示部にvHIT波形を表示していますが、頭部の回転だけをチェックしてvHIT波形を検出し、その部分を表示しています。左動画ではvHIT検査中に瞬きをしていますが、瞬きをしたり、頭を左右に振りすぎてLED照明反射点が黒目部分から外れていると眼球運動は解析出来ず、波形は乱れます。瞬きなどほとんどは自動的に除去しますが、一部に表示されてしまいます。
青のスライドバーで下波形表示部を動かすと、表示部中央のvHIT波形が上波形表示部で強調表示されます。乱れた波形が強調されたところで下表示部をタップすると、そのvHIT波形を隠せます。
目分量でのキャリブレーションですし、iPhoneの重量のためどうしてもvHITの急劇な頭部回転では、顔面とゴーグルのズレが生じて、正確なVORゲインは得られません。
iPod touch(7th)をゴーグルのヘッドバンドでかなり硬く締めて固定すると、まあまあよさそうですが、それでも少しはズレているようです。
iPhoneでご覧なら、QRコードをタップすればダウンロードサイトに飛べます。
パソコンでご覧なら、iPhoneのカメラからQRコードをご利用ください。
最新バージョンではアップルストアに登録する際、使用するゴーグルが医療機器と判断されてしまい、パスワードを設定するようにアップルから要求されました。インストール時にアプリ上からパスワード申請が可能です。
iPhone固定ゴーグル
3Dデータは、stl, wrl, 123dxの拡張子のデータをアップしています。ダウンロードしてご利用ください。ABSフィラメントを使用しています。
3Dデータダウンロード/ for iPodTouch(7th) - download
3Dデータダウンロード/ for iPhoneSE(1th) - download
3Dデータダウンロード/ for iPhone12mini - download
完成させるには、サングラス(ダイソー)と結束バンド、アロンアルファが必要です。iPodTouch(7世代)iPhoneSE(1世代)のLEDフラッシュは明るすぎますので、適当な厚さの白紙をテープで貼り付けています。下図の写真を参考にして工作してください。
写真のように、輪ゴムなどで頭に固定して下さい。
iPhone固定用歯型装具
歯型装具に、割りばしもしくは使い捨ての木製スプーンを取り付け、その上にダンボールを被せて、噛み締めてiPhoneを固定します。
3Dデータは上記iPhone固定用ゴーグルのデータに同梱しています。
スマホリング落下防止
iPhoneに落下防止のスマホリングを取り付けて、その上にダンボールを被せて、噛みしめます。これだけでvHITが行えます。